大衆社リーディング公演、三島的アプローチによる「弱法師」或いは「邯鄲」(かんたん)、脚色 ・演出、島本和人さん(新宿梁山泊)による公演!!

 

 

演目の一つ、「邯鄲」(かんたん)の舞台の挿入曲を作らせていただきました。

 

「邯鄲」(かんたん)は、その枕で眠ると色んな夢を見て、目覚めるのと多くの人が自分の今までの地上のとらわれを捨てて、家や妻も捨てて旅立ってどこかへ行ってしまう、というその枕をめぐるお話。

 

もともとは「能」の演目で、それを三島由紀夫が近代能楽集として書き改め(?!)た。

それをさらに、三島を手がかりに三島が現代演劇に書き換えようとした三島の意図もにらみながら、新宿梁山泊の俳優でもある島本和人さんが、インスピレーション満載で、独自の演出を施したという野心的な試み!

 

すごいたくさんのすばらしい才能溢れる役者さんたちが集って演じるというもの!

 

もともと原作の中の三島のテキストに”合唱”とある言葉、「枕に咎はあらじ、枕する人に咎あり」などで始まる不思議な言葉に対して歌として作ったのですが、島本さんは「これはお菊さんの心情に重なる音楽」だとして歌ではなく最終的には劇中の挿入曲として活用していただきました!

場所は東中野の新宿梁山泊のアトリエ!!

この場所がまた本当刺激的で、到着するまで本当にここでいいのだろうか?という地下2階の創造的なエネルギーあふれる秘密基地でした!

本番ではお菊さんを演じられた、たむらもとこさんと次郎の柏木佑太さんのすばらしい演技のシーンに曲が寄り添うのを聞いて、なるほどそういうことだったのか、と感心・感動でした。

この舞台でもたくさんのすごい才能の皆さんが登場していてすばらしかったです!

 

「弱法師」の方もまた本当にすばらしく、俊徳の寺内淳志さん、高安夫人の松木美路子さんをはじめとする方々のすばらしい演技にも心打たれました。

 

本当に島本さんを始め、お会いできた皆様、すばらしい時間をありがとうございました!

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菊やを演じられた富良野塾ご出身の女優、たむらもとこさん  (https://twitter.com/tamuramotoco) と


(音楽で寄り添わせていただいた)最初の登場から本当にひきこまれ、最後のシーンの「庭が生き返った」の演技で枯れていた庭に花が咲くのが私にも見えてきて、涙しました。。

 

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三島的アプローチによる「弱法師」或いは「邯鄲」:大衆社
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