音楽で参加したストット怜さん監督の映画「Trace Of Nowhere」(主演: 河城瑞季) が、音楽・音に関する賞を受賞しました!(この映画はこれまで監督賞や女優賞、衣裳デザインなどは数多く受賞してきました)
私の音楽はあくまで素材で、その使い方に明確な思想と構築を持って提示したストット怜さんの創造性が正当にちゃんと評価されたこと、海外のちゃんと観れる人はそこを感得して評価したということが本当に嬉しいです!

以下はストットさんの言葉の引用です!
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https://x.com/rei_sttt/status/2030475741012611269?s=20
国際シンボリックアート映画祭@ロシア
>最優秀衣装デザイン賞
東ヨーロッパ映画祭(月間表彰)@ルーマニア
>最優秀音響デザイン賞
>最優秀音響編集賞
>オリジナル音楽賞2位
衣装と山川さん( @tohman7) の音源を用いた音響が評価されて嬉しいです!!
西洋の美、日本の美、その中点の現代日本の美。これらの統合点を示すという発想がこの映画の制作の背景にあります。これは、西洋的な崇高さの美と、日本の幽玄の美の共通性が「虚の美」にあるという気づきによるアイデアでした。これは原初舞踏の最上さんの様々な言説と原初舞踏の稽古からの着想です。
そして面白いことに、この映画での試みは、英仏独伊などの西洋の主要国よりもロシア、東欧、西,中央アジア等のユーラシア大陸中央部の国々の人が高く評価してくる傾向にあります。静的な雰囲気や神秘性への感覚が似ているのか、なぜそのような反応になるのか分からなくて、とても面白いです!!
短編映画『Trace of Nowhere』の詳細はこちらのページに書いてあります。
7/19(日曜)を候補に、一般公開の上映会もしたいなぁと思っています・・・
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https://x.com/rei_sttt/status/2030484019780190303?s=20
音楽の小話①
制作した短編映画の音は、山川英毅さん(
@tohman7
)によるオリジナル音源(自作楽器や様々な声の演出も入る)を中心に、無音、環境音、制作チームの声や演奏を使いました。時間感覚が曖昧になる没入感と異物感が特徴です。音は演者や風景に合わせて0.1秒単位で調整を施しました。
音楽の小話②:
通常、映画音楽はその場面の心理描写や物語展開を”説明する”補助として、記号的に使われます。そのとき、実は映像(視覚情報)と音楽(聴覚情報)の隔たりは大きく、音楽は表層的な言語として使われています(怖いシーン、戦いのシーン、明るいシーンなど、今どんな場面かを示す役割)。
音楽の小話③
一方我々は今回、映像(視覚)と音楽(聴覚)をそれらの深層で繋げることを試み、表層的な場面説明ではない、知覚に直接働きかける体験へと練り上げました。
演者の動きや環境音と連動する形で音が使われることで、映像に映るものの印象が拡大しつつ撹拌され、豊かな表現になった気がします。

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